SIG SAUER
シェアを伸ばす銃器メーカーのブランド展開力とは?
SIG SAUER(シグ・ザウエル)といえばガンマニアやミリタリーファンにとどまらず、サバゲープレイヤーであれば1度は耳にしたことがあるであろう定番の銃器メーカーだ。活躍目覚ましいアメリカの現地法人である「SIG SAUER」が有名で、SIGブランドの銃器がアメリカ軍に大規模に採用されるなど、近年ではアメリカらしいイメージが強いブランドではあるが、もともとスイスのSIG社とドイツSAUER社がパートナーシップを結んで設立しヨーロッパを中心に発展してきた銃器メーカーだ。現在ではアメリカとドイツに法人を置いている。
日本においては、ハンドガンP320がアメリカ軍にM17/M18として制式採用されたことなどが有名なニュースとして知られているが、エアガン業界に直接関係の深い出来事としては「SIG AIR」というエアソフトブランドを自ら立ち上げるなど、その精力的な活動は世界中で注目を浴びている。
軍事や法執行機関などのプロフェッショナルな分野にとどまらず民間向け市場にも力を入れており、近年厳しい状況に置かれている銃器メーカーが多い中、ここ十数年で急成長を遂げ今でも好調さを見せている。
民間向けAR-15のエントリーモデル「SIG M400 TREAD」
2019年のSHOT SHOWで発表された民間向けのAR-15「SIG M400 TREAD」は、ユーザーが自らの好みや住んでいる州の銃規制に合わせ、各パーツを自由に組み合わせられるライフルだ。
様々なライフスタイルのユーザーと共にTREADを紹介した公式サイトは単一モデルでも多様な要求に応えられるライフルの魅力を伝えており、民間市場も軍用市場同様に巨大で侮れない存在でありSIGがかなり重要視している分野であることが想像できる。
また、TRAEDの仕様はモジュラーライフルであるMCXの仕様にも通ずるところがあり、今後銃器はユーザーの細かなニーズにいかに応えられるかが重要であることを示唆しているとも言える。
軍採用のP320は、カスタムスライドも展開中
ハンドガンのカスタムパーツ、特に軽量加工スライドなどはアフターパーツとして出回ることが多いが、SIG SAUERは自らのブランドでカスタムスライドを展開している。しかも、フルサイズ、コンパクト、サブコンパクトと3タイプのサイズに対応し、ドットサイトのマウントも可能な機能性はM17/M18をそのまま継承している。
そのデザインはメーカー自ら手掛けたとは思えぬ大胆なもので、ハンドガンシェアではライバルであるS&WのPerformance CenterやGLOCKのサードパーティー製スライドを意識したようなプロダクトとなっている。
現在のポリマーフレームオートでは2強と言えるGLOCKとS&Wに、アメリカ軍制式ハンドガンの実績を持って食い込んできたSIGは、さらなるシェアの拡大を狙っている。
本業である実銃分野での活躍が目立つSIG SAUER。エアソフトにもブランド展開してきたことは日本におけるエアガン業界の刺激にも繋がり非常に歓迎したい流れである。こうした実銃メーカーのブランディングの成功例の流れを受けて、世界中のエアソフト業界の更なる活性化にも尽力・期待したいところである。
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